離乳食作りの悩みとグッズ選びのポイント
生後5ヶ月頃から始まる離乳食づくり。
新生児のお世話については助産師さんなどのプロが教えてくれるのに、離乳食はほとんど手探りではじめることになります。
情報はあふれているのに、何が本当に必要なのか見極めるのは簡単ではありません。
離乳食づくりで多くのご家庭が直面する悩みは「時間がかかる」「手間がかかる」「食べてくれるか不安」という点です。
そんな悩みを解決するためには、本当に役立つ便利グッズを選ぶことが大切です。
グッズ選びのポイントは、「作る手間を減らせるか」「保存や管理がしやすいか」「洗い物が増えないか」という点を意識すると失敗しません。
また月齢によって必要なアイテムも変わってきます。
初期は裏ごしツールが必須ですが、中期以降はみじん切りや食材のストックに便利なものが必要になります。
「できるだけ手作りしたいけど、ほどほどにラクしたい!」という方針で離乳食を始める方におすすめの便利グッズをご紹介します。
離乳食づくりを劇的に楽にする便利グッズ
◆初期からの必須アイテム3選◆
- 手間なく使える裏ごし済み冷凍野菜
初期の離乳食で最も大変な作業が「裏ごし」です。不器用だとうまくペースト状にできず、頑張っても少量しかできないことも。パルシステムなどの宅配サービスでは裏ごし済みの冷凍野菜を扱っています。これを活用すれば、裏ごし作業をほとんどせずに離乳食初期を乗り切れます。初めて食べるものは特に拒否されやすいですが、手間をかけていないので「食べなくても、まあいいか」と気持ち的にラクになるメリットもあります。

私は大望のフレークを使用していました。作る量も、硬さも入れるお湯の量で簡単に調整できる。残っても料理で使えたのでとても便利でした!
- 食材の下処理に最適なすり鉢
離乳食用の調理セットを丸ごと買うか悩むところですが、まずはすり鉢だけでも十分です。野菜でも魚でもなんでも、適当にすり鉢でつぶせばなんとかなります。電子レンジ対応のものなら、加熱してからそのままつぶせるので特に便利です。ベビー用品店だけでなく100均でも手に入るので、コスパも良好です。 - 小分け保存できる専用フリージング容器
離乳食づくりでは作り置きが時短の鍵になります。リッチェルのフリージング容器は、色移りがしづらく、薄型なので冷凍庫に重ねて入れやすいのが魅力です。

リッチェル以外にもありますが、私は初期に15mlのものを2つ購入し、後期には50mlを2つ買い足しました。1週間分をストックするために大活躍します。
◆調理時間を短縮する便利キッチンツール◆
- 取り分けやすい形状の離乳食専用スプーン
無印良品のシリコーンジャムスプーンは、離乳食づくりに意外と万能です。作ったものをフリージング容器に取り分けたり、解凍ムラをなくすために混ぜたり、豆皿に盛り付けたりと、少量の離乳食には最適なサイズ感です。使い勝手が良く、1本あればさまざまな場面で活躍します。 - 野菜の細かさを自在に調整できる多機能チョッパー
中期になると急に立ちはだかる「みじん切り」の壁。2〜3mmのみじん切りは手作業では大変ですが、チョッパーを使えば一瞬で完成します。特に「ぶんぶんチョッパー」のように回すタイプは、無心でぶんぶんするのも意外と楽しいものです。炊飯器と組み合わせれば、さらに時短になります。野菜を適当に入れて水を加え、早炊きコースで炊けば「指で押すと簡単につぶれる固さ」に仕上がります。 - なめらかペーストが簡単に作れる電動ブレンダー
10倍粥をとろとろにしたり、中期以降にポタージュを作ったりするときに便利です。野菜のペースト作りにも使えますが、少量だと回らないことがあるので、小さめのブレンダーを選ぶのがポイントです。できるだけ手間をかけたくないなら、1つ持っていて損はありません。 - 温度調節しやすい小型の鍋
1週間分のストックを作るといっても、赤ちゃん用の分量はほんのわずか。小さめの鍋があれば、パン粥、煮物、ゆで卵を作るときなどに重宝します。

私は、ブレンダーにみじん切りのできるアクセサリ付きを購入したので、初期から後期、離乳完了後も役立ちました!
◆忙しいパパ・ママを助ける時短食材ストック◆
- とろみづけが一瞬でできる専用粉末
離乳食では「とろみをつける」作業が頻繁に出てきます。片栗粉を水で溶くのは手間がかかりますが、「とろみちゃん」のような顆粒タイプの商品を使えば、ふりかけるだけで好みのとろみ具合に調整できます。調理の仕上げにも、解凍後に少しとろみが足りないときにも便利に使えます。コープなどで購入できますが、他のスーパーでも類似商品があります。 - 手軽に使える無添加たんぱく質食材
離乳食レシピには「しらすやツナ缶は塩抜きをして使う」と書かれていることが多いですが、食塩不使用の商品も増えています。塩抜きの手間が省けるので、スムーズに調理できます。パルシステムでは食塩不使用のしらすが、一般のスーパーでは無塩のツナ缶が手に入ります。これで塩抜きに使う茶こしも不要になります。 - 月齢に合わせて選べる赤ちゃん用麺類
小麦のアレルギーチェックが終われば、麺類もメニューに加えられます。通常の麺を茹でて細かく切るのは意外と手間がかかりますが、ベビー用の乾麺なら簡単です。茹でる前に袋の上からパリパリ折ると細かくでき、量も調整しやすいので無駄なく使えます。食塩不使用なのも安心です。

食塩不使用のツナ缶、ささ身缶を使用していました!全部は多いですが、ツナ缶やささ身缶なら残った分を大人の料理に使えるのでおすすめです。
◆もっと効率的に!保存・管理テクニックとグッズ◆
- 食材別に整理できる多区画保存容器
ダイソーの仕切れる離乳食パックは、洗い物を減らせるだけでなく「まとめて解凍できる」「そのままお皿として使える」という優れものです。主食用の大きめスペースと副菜用の小さめスペースが分かれているので、1回分の食事をまとめて準備できます。解凍してそのまま食卓に出せば、食後は洗って終了という手軽さが魅力です。毎日のことなので、見た目よりも手間を減らすことを優先するのも大切です。 - 小さな食材も無駄なく包める専用ラップ類
離乳食の解凍には小さいサイズのラップが便利です。15cmサイズなら小さい食器にぴったりとフィットします。繰り返し使えるシリコンラップも選択肢の一つです。洗う手間はかかりますが、サッと食器にかけるだけなので、ラップを毎回切る手間が省けます。ダイソーなどの100均で購入できるので、試してみる価値はあります。
まとめ: 便利グッズを味方につけて離乳食ライフを楽しもう
離乳食は時期が進むにつれて、思っていた以上に大変になります。
3回食になると冷凍庫はストックでいっぱいになり、週末は作り置きで1日が終わることも。
しかし、便利グッズを上手に活用すれば、その負担は大きく軽減できます。
市販品と手作りのバランスを見つけることも大切です。
瓶詰めやパウチタイプのベビーフードも上手に活用しましょう。
瓶詰めは小分けして冷凍保存もできるので便利です。
また、レシピは書籍やネット、SNSなど様々なソースから情報を集めると、マンネリ化を防げます。
毎日の負担を少しでも減らすことで、育児の楽しさを実感できる時間が増えます。
大切なのは、「完璧を求めない」ことです。
手づかみ食べは握りつぶすだけだったり、コップ飲みはこぼしたりと、一人で食べられる姿はまだ遠い未来のように思えますが、いつかは必ず食べられるようになります。
気負いすぎずに、便利グッズを味方につけて、楽しく離乳食を進めていきましょう。